｢初心者向け｣ ブロックチェーンを学べるおすすめ3冊
2016年に経済産業省は、ブロックチェーンが影響を与える可能性のある市場規模が67兆円になることを発表し、大きな注目を集めました。また矢野経済研究所が2022年にリリースしたブロックチェーン活用サービス市場規模によると、2021年度の国内ブロックチェーン活用サービス市場規模は約783億円の見込み、2025年度には7,247億6,000万円に達すると予測。ブロックチェーンは社会変革をもたらす可能性があるため、大きな注目を集めてきました。
とはいえ、
｢ブロックチェーンを学びたいけど、どの本がおすすめなのか分からない｣
という意見が多く見られます。
そこで本記事では、
初心者の方が｢ブロックチェーン｣を知るためのおすすめの3冊を紹介します。
本記事を読むことで、書店で迷わずブロックチェーン関連の本を選ぶ事ができます！
おすすめの本を3冊にまとめました。
①マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ
漫画を通して、｢ブロックチェーンの仕組み｣や｢ブロックチェーンが向いていること｣、｢ブロックチェーンによって生活がどう変わるのか｣ということが分かる1冊です！
また、本の長さも128ページしかありません!
そのため、気軽にブロックチェーンについて学ぶことができる1冊です。
②新しいビジネスモデルがここから生まれる! 超図解ブロックチェーン入門 暮らしやビジネスはどう変わる?
｢マンガでわかるブロックチェーンのトリセツ｣より幅広くブロックチェーンについて
書かれた1冊です！
｢ブロックチェーンとは｣、｢ブロックチェーンによって金融や物流等はどう変わるのか｣、｢ブロックチェーンはどんな技術でできているのか｣が分かります！
また、｢超図解｣と書いてあるため、左のページが解説、右のページが図解となっており、図解だけでも内容が分かるように工夫されています。
③ブロックチェーンでできる30のこと
ブロックチェーンによって決済、証明、管理等がどう変化するのかが
分かる1冊です！
｢ブロックチェーンでできる30のこと｣は、
他2冊に比べ、技術面の解説は少ない構成になっています。
しかし、ブロックチェーンの活用例がイラスト入りで解説されているため、
｢ブロックチェーンが何が出来るのか｣、｢既存のビジネスモデルをどう変化させるのか｣がよく理解できます！
まとめ
上記の3冊は、初心者の方でもブロックチェーンについて気軽に学べる本です。
書店に入った際は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか？
NFTを始める前に知っておきたいこと
NFTは2021年に、約75億円で落札されたビープル氏の｢The First 5000 Days｣や約8億円で落札された｢クリプトパンクス（#7804）｣で注目を集めました。
一方でNFTを利用した詐欺事件が起こっています。
今年3月の詐欺被害額は、約2億円に上っています。
とはいえ、
｢NFTを始める前にどんなことに注意したらいいのかわからない｣
という意見が多く見られます。
本記事では、NFTを始める前に気をつけるべきことを解説します。
本記事を読むことで、詐欺被害に遭うことなく、NFTを楽しむことができます。
NFTを始める際の注意点
結論としては、4つです。
1つ目は、Secret Recovery Phrase(*1)を他人に教えない。
2つ目は、Opensesa(*2)などの偽サイトに注意する。
3つ目は、コピー作品に注意する。
4つ目は、見知らぬエアドロップに注意する。
*1 Secret Recovery Phraseとは、仮想通貨ウォレット・メタマスクを最初に設定する際に生成される独自の12個のフレーズです。
*2 Openseaとは、世界最大規模のNFTプラットフォームです。
Secret Recovery Phraseを他人に教えない
Secret Recovery Phraseを他人に教えると、ウォレットで管理しているすべての仮想通貨が盗まれる可能性があります。
またパソコンやスマートフォンが故障時に対応できるように、Secret Recovery Phraseを紙に書いて保管しておきましょう。
加えて、SNSを通じてNFTや仮想通貨投資を始めたことは言わないようにしましょう。
悪い人が詐欺案件を提案する可能性があるため、控えましょう。
Opensesaなどの偽サイトに注意
広告箇所にOpenseaやメタマスクの偽サイトがたびたび現れています。
偽のOpenseaサイトでは、メタマスクのSecret Recovery Phraseを要求することがあります。
また、メタマスクでは本物の画像や文章を使った偽サイトが現れています。
本物かどうか見抜くために必ずURLを確認しましょう。
コピー作品に注意
老舗オークションハウスであるクリスティーズは、作品を出品する前に本物かどうか調べます。
しかし、Openseaなどでは、出品物が本物かどうか調べません。
有名なアーティストのNFT作品をコピーし、出品できてしまいます。
そのため、購入したいアーティストのプロフィールや公式HP、Twitter等を確認し、NFTを買いましょう。
見知らぬエアドロップに注意
身に覚えがないNFTが、Openseaのアカウントにエアドロップで送付されることがあります。
実際に送られてきた場合、そのNFTをクリックしないようにしましょう。
クリックすることで、悪質なサイトに誘導されたり、ウォレットから資金を盗まれたりします。
そのため、身に覚えがないNFTには触れないようにしましょう。
まとめ
NFTの詐欺は常に、進化しているため、新しい情報を集める習慣が大切です。
例えば、Openseaの公式Twitterアカウントをフォローし、最新情報を集めることも1つでしょう。
上で挙げたことに注意し、NFTを楽しみましょう。
5分でわかる｢NFTとは｣
2021年にビープル氏が作成した｢The First 5000 Days｣が約75億円で落札されました。
また、オークションが行われたのがアートビジネスをリードするクリスティーズでした。
そのため、このニュースは瞬く間に世界に広がり、アート業界を震撼させました。
とはいえ、
｢そもそもNFTとは｣
という疑問を持っている方を多く見られます。
本記事では、NFTの基礎知識と特徴を紹介します。
本記事を読むことで、NFT市場の動きを簡単に理解できるようになります。
NFTとは
Non-Fungible Tokenの略称で、日本語で｢非代替性トークン｣と言います。
それぞれのNFTは、独自のコードと所有権が付与されています。
また、トークンとはdocomoポイントやnanacoポイントなどのデジタルマネーの一種です。
代替性とは
結論としては、同一の価値を持つものと交換できることです。
例えば、1000札1枚と折り目が入った1000札1枚は見た目が違ったとしても、同じ価値を持っています。そのため、1000札は代替性があると言えます。
また日本円や米ドルの法定通貨だけでなく、ビットコインやイーサリアムも代替性があると言えます。
非代替性とは
結論としては、替えがきかないです。
例えば、10代の男性は1万円で購入したバットを憧れの野球選手に渡し、サインをもらいました。その後、1万円で買いたいという話がその男性のもとに届いても、その男性はバットを売りません。なぜなら、それ以上の価値があると信じているからです。
つまりこのサイン入りのバットは、非代替性と言えます。
唯一無二の存在であり、コピーと区別する
突然ですが、遊戯王を知っていますか。
遊戯王には、何億円もするカードがあります。
また現物のため、コピーすることが難しいという特徴があります。
現物に反してデジタルアートは、簡単にコピーができます。
またコピーはオリジナルとまったく同じなため、区別ができません。
さらにSNSによってデジタルアートの価値が一瞬で下がっていました。
これらの問題を解決したのがNFTです。
デジタルアートをNFTした際、作成者やオリジナル作品、所有者がブロックチェーン上で記録されます。そのためオリジナルとコピーを区別することができるようになります。
さらにデジタルアートの作成者と所有者を記録できます。
NFTの特徴
結論としてNFTの特徴には希少性、分解不可能、独自性があります。
希少性
NFTの作成者は、発行数を決めてNFTをリリースできます。
例えば、スターDJ のジャスティン・ブラウがアルバムを NFT 化し、33 枚限定で販売しました。その結果、最終的な売上は約 15 億円となりました。
分解不可能
ユーザーは一部のNFTだけを購入することはできません。
ビットコインの場合、ユーザーは0.1BTCで購入できますが、NFTではできません。
そのためユーザーは1つのNFTをまるまる購入する必要があります。
独自性
それぞれのNFTには独自の識別可能なコードが付与されています。
そのため、NFTは唯一無二の存在になることができます。
まとめ
NFTは、デジタルアートが抱えていた問題を解決した新しい技術です。
またNFTの特徴を活かし、アートだけでなく金融分野などのあり方を変えようという動きがあります。NFTをより深く知りたい方は書籍を通じて学んでみてはいかかでしょうか。
猿でもわかる｢ブロックチェーン｣
経済産業省が2016年に、ブロックチェーンが影響を与える可能性のある市場規模が67兆円になることを発表し、大きな注目を集めました。
また矢野経済研究所が2022年にブロックチェーン活用サービス市場の調査結果を発表しました。2021年度の国内ブロックチェーン活用サービス市場規模は約783億円になる見込み、2025年度には7,247億6,000万円に達すると予測しています。
大注目のブロックチェーンについて知っておく事で、周りの投資家より今後起こる出来事を予測できるでしょう。
とはいえ、
｢ブロックチェーンの仕組みが複雑で分からない｣という意見が多く見られます。
そこで本記事では、猿でもわかるように｢ブロックチェーン｣を説明します。
この記事の要約
・ブロックチェーンとは最新の帳簿。
・ブロックチェーンは改竄に強く、データが消えない。
ブロックチェーンとは
結論としてはブロックチェーンとは、最新の帳簿です。
今までの帳簿には、2つの問題がありました。
1つ目の問題は、管理者が取引記録を改ざんできることです。
2つ目の問題は、管理者が帳簿を紛失する可能性があることです。
1つ目の問題は、管理者が取引記録を改竄できる
ここから例え話で説明します。
東京株式会社は今まで、取引や保有する資産などを帳簿に記録し、取引先の大阪株式会社と帳簿を共有せず、社内で管理してきました。
コロナウィルスにより東京株式会社は売上が落ち込み、赤字を記録してしまいました。
東京株式会社は大阪株式会社と帳簿を共有していないことを利用し、自社の都合の良いように帳簿上の記録を改竄し、黒字に変えてしまいました。
2つ目の問題は、管理者が帳簿を紛失する可能性がある
大阪株式会社は移転した際に、すべての帳簿書類を紛失させてしまいました。
また大阪株式会社は、東京株式会社と帳簿を共有せずに、自社で管理していました。
そのため復元することが難しく、大阪株式会社は税務署からいくつかのペナルティーを受けてしまいました。
この2つの問題を解決したのが、ブロックチェーンです。
ブロックチェーンはデータの改竄に強い
ブロックチェーンは、特定の人がデータを管理するのではなく、複数の人が互いにデータを共有し、監視し合うことで、改竄に強い仕組みを実現しています。
ここから例え話で説明します。
東京株式会社がブロックチェーン上で大阪株式会社と取引を行った場合、その取引データは東京株式会社と大阪株式会社で管理されます。
また大阪株式会社は、取引が正しく記録されているのかを確認できます。
そのため、東京株式会社が自社の良いように帳簿を改竄できません。
ブロックチェーン上のデータは消えない
上で挙げた通り、ブロックチェーンは複数の人でデータを共有します。
そのため、データが完全に消えることはありません。
大阪株式会社が帳簿書類を紛失したとしても、東京株式会社が取引データを保有しています。そのため、大阪株式会社は東京株式会社からデータをもらえ、税務署からペナルティーを受けることがありません。
まとめ
従来の帳簿は、特定の人が管理していました。
ブロックチェーンでは、複数の人とすべてのデータを共有し、管理します。
そのため、不正に強く、データを消失させることはありません。
この特徴は、サプライチェーンや金融など様々な分野のあり方を大きく変える可能性があります。
｢あらゆる物のあり方を変える｣メタバース・NFT
はじめに
｢メタバースと NFT ってなに｣という方に向けた記事です。
第１章 メタバースとは
結論としては人が 3D アバターを通して、活動出来るデジタルワールドです。
名探偵コナンの映画｢ベイカー街の亡霊｣をご存じでしょうか。
この映画では、コナンは殺人事件解決の鍵を求め、
バーチャルゲーム｢コクーン｣に乗って、
100 年前のロンドンに飛び、鍵を求めて奮闘する映画です。
この時コナンは自身の 3D アバターを通して、
デジタルワールド上のロンドンで現実世界と変わらない行動ができます。
例えば、他者から新聞を購入したり、サッカーボールを蹴ったりする事ができます。
では現在、メタバースを活用したものはどのようなものがあるのでしょうか。
第 2 章 メタバース活用例
・あつまれ どうぶつの森
アバターを通して仮想空間でお金を稼いだり、
他者と交流したりするなどメタバース要素が多いゲームです。
・ザ・サンドボックス
後で述べる NFT をベースにした仮想ゲームワールド。
この世界でユーザーは、3D アバターを使い、ゲームを作ったり、
土地を購入し開発したりする事ができます。
・バーチャル伊勢丹新宿店
ユーザーは 3D アバターを通して、
伊勢丹新宿店でショッピングを楽しむ事が出来ます。
他者と交流したり、友人と一緒に買い物を楽しんだりする事が可能です。
メタバースによってユーザーは今まで経験した事がない楽しみ方を経験出来ます。
第 3 章 NFT とは
結論としては、所有権を証明するトークンです。
あなたの名前が書かれた野球選手のサイン入り色紙をイメージしていただきたい。
あなたの名前が入った色紙なので、唯一無二の存在であり、
また、それが自分のものであると周りの方に証明できますよね。
NFT はそれと近いものです。それがデジタルの世界で起きています。
NFT とは、唯一無二のアートや不動産などの所有権を
証明する事ができるトークンの事を言います。
第 4 章 NFT 活用事例
・トレーディングカード
例えば、バスケットボール選手のプレーを動画にして NFT 化して販売する
プラットフォーム｢NBA Top Shot｣。売上は 1,000 億円を超えています。
・音楽
例えば、スターDJ のジャスティン・ブラウがアルバムを NFT 化し、33 枚限定で販売。
最終的な売上は約 15 億円となりました
・不動産
例えば、先に上げたザ・サンドボックスでは、購入した土地を貸したり、
売却したりする事ができます。またアート作品を販売する事も可能です。
今まで動画や音楽、アートなどのデジタルデータはコピーされ、
SNS で拡散される事で、価値が下がっていました。
しかし NFT を活用する事で、それらは唯一無二の存在になる事ができ、
価値を維持する事が可能になりました。
その結果、上記のような新しいビジネスが生まれています。
最終章 まとめ
メタバースと NFT は、
生活やビジネスなどのあり方を変える事ができる力を持っています。
今後さらに様々な場面で活用されていくでしょう。
